発刊:2024年6月10日
価格:4,180円(税込)
仕様:B5判、上製本、ジャケット巻
頁数:288頁(うちカラー 253頁)
ISBN978-4-907083-87-8 C0070


317点のカラー図版で読み解く新感覚のファッション史本

本書は、近代ファッション(モード)が誕生した19 世紀後半から、21 世紀初めにいたる170 年間の服飾の変遷をたどるものです。この歴史を6つの時期に区分し、重要な41項目について解説することで、ファッションの大きな流れをおさえつつ、主要な人物、服装、芸術運動、社会や文化の動向が把握できるように構成しています。とくに、アート、デザイン・装飾、メディア、音楽、若者風俗、消費・流通など同時代の出来事に注目し、オートクチュールからストリートまで、ファッション文化をグローバルに、領域横断的に描き出しています。
ファッションはデザイナーの創造力がゼロから生み出したものではなく、同時代のクリエイティブ、ビジネス、社会などの動きからも影響を受けています。そうした多様な人々のダイナミックな交流、アートなど異分野との関係のなかで、服飾が発展してきたプロセスに光をあてているのが本書の大きな特徴です。

目次
第1 章 ファッションの誕生 1850–1900
ファッションの変遷と女性の身体/ブランドの起源とその発展/消費社会の誕生/スーツ、黒服、メイド/アメリカのメデイアと既製服/日本の洋装化

第2 章 新世紀 1900–1919
デザイナーの時代/ファッション・イラストレーションの黄金期/「新しい芸術」の時代へ/モダン・デザインの源流/アメリカのファッションデザイン運動/トレンチコート、迷彩/日本の消費社会と百貨店

第3 章 モダンファッション 1920–1939
女性デザイナーの活躍/アール・デコとヴァナキュラー・モダン/先進的モダニズムとモダン・アート/ファッションと前衛芸術/モダンガール/大正・昭和初期の和装ファッション/生活改善と洋裁学校

第4 章 ポピュラー 1940–1969
ディオールとバレンシアガの造形/アメリカン・フィフティーズ/ミニスカートと若者文化/ビートルズとファッション/イヴ・サン= ローランとポップ・アート/戦後の洋裁学校/森英恵と戦後デザイナーの第一世代

第5 章 デザイナーズ 1970–1989
アメリカのブランド・マーケティング/イタリアン・ファッションの誕生と発展/アメリカの若者サブカルチャー/ロンドン・パンクとDIY 精神/アメリカのファッション雑誌の隆盛/東京DC デザイナー/建築やデザインにみるポストモダンの潮流

第6 章 グローバル 1990–2020
グローバル化するブランド/現代アートとファッション/アントワープ6 と王立芸術アカデミー/東京ストリートファッションの時代/ポストDC ブランドと90 年代の日本/ファストからエシカルへ/デジタル・テクノロジーの可能性

【監修者】
成実弘至 なるみ・ひろし
京都女子大学教授。1964年生まれ。大阪大学大学院、ロンドン大学大学院修了。専門は文化社会学、服飾文化論。著書に『20世紀ファッションの文化史』、訳書に『ファッションの社会学』など。

【執筆者(五十音順)】青木美保子(京都女子大学教授)/朝倉三枝(早稲田大学教授)/蘆田裕史(京都精華大学准教授)/石関 亮(京都服飾文化研究財団キュレーター)/井上雅人(武庫川女子大学准教授)/今村 淳(PIIF 講師)/梅木典子(PIIF 助教)/奥村 潔(PIIF教授)/熊田陽子(PIIF教授)/高馬京子(明治大学教授)/後藤圭介(PIIF教授)/坂井妙子(日本女子大学教授)/神野由紀(関東学院大学教授)/高野公三子(「ACROSS」シニアエディター)/髙橋幸次(美術史家)/田中里尚(文化学園大学教)/田中雅一(PIIF教授)/筒井直子(京都服飾文化研究財団キュレーター)/西谷真理子(エディター、ライター)/橋本優子(近代建築・デザイン史家)/長谷川祐子(東京藝術大学名誉教授)/原 由美子(ファッションディレクター)/平井秀樹(PIIF教授)/平野 大(PIIF准教授)/平芳裕子 (神戸大学准教授)/廣田理紗(島根県立石見美術館学芸員)/藤沢亮太郎(PIIF講師)/本橋弥生(京都工芸繊維大学准教授)/山下健人(PIIF助教)