長谷川三郎 空想美術館
生誕120周年記念刊行!
発刊:2026年6月24日
価格:4,180円(税込)
【紹介】
近年、日本の抽象絵画の先駆者として、国内外で再評価が進む長谷川三郎(1906–57)。1937年に村井正誠、瑛九らと「自由美術家協会」を結成し、以降、芦屋を拠点に作品を発表し、日本の抽象美術を牽引。東洋と西洋を対等に置いた美術論などで、理論面からも抽象美術の発展を支えた。
本書は、長谷川研究の第一人者である河﨑晃一氏(1952–2019)の40年にわたる調査・研究の成果をもとに編纂。制作と理論の両面で重要な役割を果たした長谷川の足跡を詳細にたどった本格的書籍。
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| 《交響詩霽日》(1951年)の前に立つ長谷川三郎 甲南学園蔵 | 長谷川三郎《蝶の軌跡》1937年、京都国立近代美術館蔵 | 長谷川三郎《形態》1937年、甲南学園蔵 |
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| 長谷川三郎《オルレアン街道の雨》1930年、東京国立近代美術館蔵 | 長谷川三郎《Eco Sum Via Uerita》1953年頃、個人蔵 |
【目次】
1部 画家 長谷川三郎
──主要作品57点を掲載
2部 思想家 長谷川三郎
──主要論考27本を全文再録
3部 長谷川三郎論
──河﨑晃一「再考 長谷川三郎」
資料編
──年譜・没後展覧会歴・関連文献
【著者プロフィール】
河﨑晃一(Kawasaki Koich 1952–2019)
兵庫県芦屋市生まれ。芦屋市立美術博物館、兵庫県立美術博物館、甲南女子大学に勤務の傍ら、40年にわたり長谷川三郎の研究に携わる。甲南学園長谷川三郎記念ギャラリーの創設にも寄与。本書執筆中の2019年2月に逝去。
【本書について】
本書は美術家、研究者、キュレーター、そして教育者であった故・河﨑晃一氏(1952~2019)が生前最後の仕事として取り組まれていた、長谷川三郎の作品(絵画・写真+著述)集である。
長谷川三郎(1906~57)は、戦前、抽象絵画を制作・発表する一方、同時代の欧米の抽象美術論や作品を紹介する啓蒙的な活動で、戦前・戦後の日本の美術界に多大な足跡を残した人物として知られる。また、長谷川は、東京帝国大学(現・東京大学)で雪舟を研究し、ただ欧米の最新の美術に追従するのではなく、それらと日本・東洋の古典的な美術との共通点を手がかりに、グローバル化する20世紀にふさわしい西洋・東洋の枠組みを超えた新たな美術の地平を切り開こうとした点でも特筆される。
(中略)
2015年に癌が見つかり、余命を自覚された河﨑氏は本書の執筆を決意。折しも、長谷川三郎の、現代の課題を先取りした思想に対し、日本の美術館でもようやく関心が高まり始めていた。本書の具体化に着手した2018年、横浜美術館が「イサム・ノグチと長谷川三郎──変わるものと変わらざるもの」展の準備を開始する。氏はこれを喜び、同館の求めに応じ、自身のプロジェクトを中断してこれまでの研究成果を惜しげもなく提供し、同展の充実に寄与されたが、2019年1月に同展が開幕したを見届け、旅立たれた。本書は、遺志を引き継いだ刊行委員会によって編纂された。
平井章一「あとがき」より抜粋、編集







