発刊:2021年9月7日
価格:3,080円(税込)
判型:B5判変形
頁数:136頁
ISBN978-4-907083-72-4 C004

鶴岡八幡宮には、源頼朝の寄進と伝わる国宝の太刀をはじめ、徳川吉宗奉納の国宝「正恒」など、800年の歴史のなかで、代々の武家が武運を祈り奉納した数多の名刀が神宝として所蔵されています。これら80振におよぶ刀剣類は、保存も良く、量も多く、拵が揃っていることから、その存在を知る人々から、「隠れた名宝」と言われてきました。
本書は、国宝6点、重要文化財12点を含む神宝65点を半世紀ぶりに公開する展覧会に合わせて刊行。ベールに包まれた名刀の数々を、精細な写真130点と本阿彌光次氏の解説で紹介する貴重な一冊です。

目次
主な作品
〔刀剣の部〕
国宝 沃懸地杏葉 螺鈿太刀「衛府の太刀」伝 源頼朝寄進
国宝 太刀「正恒」徳川吉宗奉納
重文 太刀 「國吉」明治天皇御寄進
重文 太刀「長光」徳川家重奉納
重文 北条三振「綱広」「綱家」「康國」北条氏綱奉納

〔神宝の部〕
国宝「籬菊螺鈿蒔絵硯箱」
国宝「朱漆弓」「黒漆矢」
「源平合戦図屛風」
ほか全65点収録

著者紹介
本阿彌 光次:水戸本阿彌家当主、刀剣研師、刀剣鑑定士。
早稲田大学卒業。先代から鶴岡八幡宮所蔵の刀剣の管理に携わり続ける。 鎌倉居合道協会会長、範士十段でもあり、当宮の奉納居合を行う。前日本美術刀剣保存協会鎌倉支部長。

久保恭子:公益財団法人 日本美術刀剣保存協会刀剣博物館芸員。
立教大学卒業。佐野美術館学芸員を経て、1994年より現博物館に勤務。2009年より主任学芸員、2015年より事業課長を兼任。監修著書に『図解日本の刀剣』などがある。

吉田茂穗:鶴岡八幡宮宮司、神奈川県神社庁長、鎌倉文華館鶴岡ミュージアム館長
國學院大学卒業。宮司として神道を、館長として鎌倉の伝統文化を伝える活動に従事。監修著書に『鎌倉の神社』などがある。