BIOCITY ビオシティNo.69 パブリックインタレストデザインの現場

企画:studioL+山崎亮
発刊:2017年1月10日
価格:2,500円(+消費税)
判型:B5判
頁数:128頁
ISBN978-4-907083-40-3 C0040

特集
パブリックインタレストデザインの現場
studio-L アメリカ西海岸を訪ねて

コミュニティデザインの活動を、福祉や教育分野にもひろげているstudio-L による特集。アメリカでは、住民参加型によるまちづくりに留まらず、公益に資するデザインを心がけようという「パブリックインタレストデザイン」の潮流が生まれている。そのメッカであるアメリカ西海岸から、路上生活者の自立を支援する仮設村、廃材を集積しリユースするセンター、「食べられる校庭運動」など、社会を変えるために個性的な活動を展開するデザイナーや組織、企業を紹介する。

目次
巻頭言 アメリカ西海岸からコミュニティデザインが学んだこと 山崎 亮
アートを採り入れたプレースメイキング ザクロセンター 醍醐孝典
「美味しい革命」と食育菜園 エディブル・スクールヤード/ゼンガー・ファーム 西上ありさ
地域を変えたDIY文化の殿堂 リビルディング・センター 神庭慎次
コミュニティづくりを支える住宅地 カリー・グローブ 太田未来
尊厳ある暮らしを支援する仮設村 ディグニティ・ヴィレッジ 洪 華奈
子どもたちが平等に学べる教室 セージ・クラスルーム 出野紀子
コミュニティ・モビライゼーションによる人道支援 NGOマーシー・コー 出野紀子
「食」から健康をデザインする人気講座 イート・シンク・デザイン 出野紀子
生きるためのデザインからパブリックインタレストデザインへ
「studio-L橙賞」受賞記念レクチャー セルジオ・パレローニ

ミニ連載
86  ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期 ⑫_高荷洋一
90  江戸初期の三筆③ 松花堂昭乗と大師流_恵美千鶴子

連載
94  現代総有論宣言!⑦ 現代の総有論的住スタイル コレクティブハウス_渡辺勝道
108  新連載 社会を動かすアートの新潮流① _秋葉美知子
118  インタビュー 場を知ることから始めよう! 社会を動かすアートの可能性 ハレル・フィッチャー

著者紹介

山崎亮(やまざき・りょう)
1973年愛知県生まれ。studio-L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)。2005年studio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するための「コミュニティデザイン」の先駆的実践者として、全国で住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、市民参加型のパークマネジメントなどに取り組む。

醍醐孝典(だいご・たかのり)
1976年大阪府生まれ。studio-L創立メンバー。学生時代から兵庫県家島地区のまちづくりなどに関わる。墨田区食育推進計画、富岡市世界遺産まちづくり、立川市子ども未来センター運営などを担当。NPO法人ソーシャルデザインラボ理事長。2015年より東北芸術工科大学教員として若者がふるさとを元気にする仕事を生み出すための教育と実践も展開。

西上ありさ(にしがみ・ありさ)
1979年北海道生まれ。studio-L創立メンバー。島根県の離島、海士町での集落支援が地域再生の事例として注目される。マルヤガーデンズ、福山市中心街活性化、「瀬戸内しまのわ2014」など、主に住民参加による総合計画の策定、地域の特産品開発・ブランディング、集落診断・集落支援などを担当。

神庭慎次(かんば・しんじ)
1977年大阪府生まれ。大阪産業大学大学院時代より姫路市家島地区のまちづくりに関わる。卒業後、NPO法人環境デザイン・エキスパーツ・ネットワークを設立。2006年よりstudio-Lに参画し、泉佐野丘陵緑地、観音寺中心市街地活性化、泉北ニュータウン情報発信、つるぎ町総合振興計画などに従事。ボランティアの人材育成、WEBやグラフィックデザインなども担当。

太田未来(おおた・みき)
1980年神奈川県生まれ。茨城大学大学院で農村計画を専攻。株式会社サーベイリサーチセンターを経て2014年よりstudio-Lに参画。草津川跡地整備プロジェクト、安城市中心市街地拠点施設整備事業、松崎町牛原山整備計画、三島市優良田園住宅整備事業などを担当。

洪 華奈(ほん・ふぁな)
1984年滋賀県生まれ。2006年成安造形大学でメディアデザインを学ぶ。インテリア照明メーカーDICLASSEを経て、2011年よりstudio-Lに参画。東京を拠点に、真岡観光ネットワーク事業、立川市子ども未来センター市民活動支援事業、睦沢町上市場地区魅力づくり事業などを担当。

出野紀子(での・のりこ)
1978年東京生まれ。2001年にロンドンに渡り、テレビ番組制作などに携わる。2011年よりstudio-Lに参画し、島根県海士町の自主運営テレビ局「あま・コミュニティ・チャンネル」、「穂積製作所プロジェクト」(伊賀市)、「豊後高田市まちなか検討調査業務」などを担当。2014年4月より拠点を山形に移し、東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科教員として若手育成に取り組む。

セルジオ・パレローニ Sergio Palleroni
オレゴン大学やMIT大学院で学んだ後、途上国支援に携わり、1995年にスティーブ・バダンズらとベーシック・イニシアティブを設立。現在、ポートランド州立大学教授、同大学建築学部パブリックインタレストデザインセンター(Center for Public Interest Design)所長。著者に『Teaching Sustainability in Asia』など。教育プログラムの開発に取り組み、建築系大学協会賞、ユネスコなど国内外での受賞多数。